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見落とせない結露対策
CHECK!!
●結露対策には外断熱が大きな効果を発揮する!
●天井や床に「段熱折り返し」が施されているか?
 
カビやダニを発生させて、家具や内装を傷める原因になるばかりか、健康にも悪影響を与える結露は、深刻な問題です。したがって、マンションを選ぶ際には、結露対策がなされているかどうかも、見落とせない確認事項です。
そもそも結露は、暖房で暖まった空気がコンクリートの冷たい壁に触れて水蒸気になることによって発生するものです。

断熱には、外壁コンクリートの室内側に入れる内断熱と、外側に外断熱があります。結露の予防には圧倒的な効果があるのは、後者の外断熱です。建物の外側を断熱材で包み込むため、外壁も温度は、室内とはほぼ同じ、結露はほとんど発生しないとされています。ただ、この方法は、難しい防水基準への対策が必要で、内断熱に比べると、コストもかかります。そのため、建物全体に外断熱を施したマンションは、ごく一部しか存在しないのが現実です。
今のところ、多くのマンションでは、外壁部分は内断熱、屋上部分は外断熱にす方法がとられています。ただ、このやり方だと、どうしても熱が逃げ、完全な断熱にはなりません。そこで、熱が逃げるのを防ぐために天井や床の一部に60ミリくらいの幅で断熱材を入れる(断熱折り返し)を施す必要が出てきます。設計図面でこの点をしっかりチェックしておきましょう。

また、断熱材の厚みや素材も肝心です。基準は地域によっても異なりますが、たとえば、関東南部から九州北部にかけてなら、硬質ウレタンフォームで厚さ25ミリが合格ラインです。さらに、断熱j効果を上げるためには、窓ガラスも大切な要素。開口部の広いマンションでは窓の結露だけで家の中がジメジメすることもあるでしょう。そこで、注目したいのが、(ペアガラス)です。2枚のガラスの間に空気の層が入ったもので、窓の内側が外気温の影響を受けにくいため、ガラスの結露を防ぎます。
新築では、コンクリートが完全に乾いていないため、多少の結露はしかたありません。しかし、将来的なことを考えると、結露対策は重要なチェックポイント。以上のような点をしっかり確認して下さい。
 
断熱マンションに注目!!

結露防止に必要な『断熱」現在の日本のマンションでは内断熱が主流です。ところが2002年、東京23区で外断熱を採用したマンションが発売されました。外断熱とは文字通りコンクリートの外側に断熱材を挿入する工法。内が外になるだけで、以下のような利点があります。

●結露の発生を抑える
結露の原因は部屋の内と外の温度差。外断熱はその温度差を低減させる効果が大。

●カビ、ダニの発生を抑える
結露がなければ部屋の湿度は上がらず、ジメジメの心配がない。その効果は高まり、アレルギー持ちの人にも安心

●省エネルギー効果
断熱材がコンクリートの外側にある外断熱では、コンクリートが室内の暖房の熱や冷房の涼しさを溜め込むため、冬暖かく、夏涼しくなる。光熱費のコストダウンも。

●資産価値が高い
建物がしっかり出来ていれば当然、資産として価値が高くなる。また耐久性が高いことは資源、つまり社会資本の有効利用であり、地球環境にも優しい住宅といえる。

コストは、通常の薬1~2割と高くなりますが、今後、このような物件がさらに登場することを期待しています。

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