トイレを見れば「住まい」としての配慮が分かる |
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ペーパーホルダーは左側、便器の先端からは60cm以上余裕があること |
「住まい」としての配慮があるマンションかどうかをチェックする典型的な目安として、私が20年以上前から提唱しているのが、トイレのペーパーホルダーの位置です。いまでは業界の常識といってもいいのではないかと自負しています。
モデルルームでも完成住戸でもいいですから、トイレの便座にすわり、ペーパーホルダーがどちら側にあるか見て下さい。
便座に座って左側にあるのが正解です。
日本人の約8割は右利きといわれています。右利きの人の場合、便座に座って左側にペーパーホルダーがあるほうが、引き出しやすく、引き出すペーパーの量も少なくてすむのです。オフィスビルの女子トイレのケースですが、ペーパーホルダーが右側か左側かでペーパーの使用量が1.5~2倍違ったという研究もあるくらいです。
もし、家族の中に左利きの人が多ければ、デベロッパーに掛け合って、右側にペーパーホルダーをつけ替えてもらうといいでしょう。 |
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「竪配水管」の材質に、一流と三流がくっきり表れる |
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すべて「鋳鉄菅」なら一流、「耐火被覆二層菅」なら三流 |
鋳鉄菅とは読んで字のごとく、鋳物の鉄管で菅の肉厚が厚いものです。肉厚が厚いので耐九性が高く、砂を含んだ水による高圧洗浄を何回もできます。
重量があるので遮音性にも優れます。鋳鉄菅に鉛入りの遮音ゴムシートとグラスウールを巻くと、まず排水音は聞こえません。
大手のデベロッパーでも竪排水菅すべてに鋳鉄菅を採用している会社は少なく、デベロッパーコストが7万~9万円ほど違うだけです。
モデルルームや販売事務所では必ず、竪排水菅の材質を尋ねてください。 |
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POINT
●排水管には、「竪菅」と「横引き菅」があり、重要なのは最上階から1階まで貫通している「竪菅」。
●「竪排水菅」の材質が、「鋳鉄菅」なら一流、「塩ビライニング鋼菅」なら二流、「耐火被覆二層菅」なら三流。
●鋳鉄菅に鉛入りの遮音ゴムシートとグラスウールを巻くと、まず排水音は聞こえない。 |
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