赤星先生が考案した、日本が世界に誇る新しい手術手技です。
従来の超音波乳化吸引術では、水晶体を端から削っていましたが、この方法では手術に時間がかかりますし、大量の超音波エネルギーを使いますので、角膜の大切な細胞や創口を傷めることになりました。
フェイコ・プレチョップ法では、プレチョッパーという特殊な手術器具によって、水晶体をあらかじめ小さく砕いておいてから超音波をかけるので、エネルギー量は極めて少なくて済み、大切な眼の組織を傷めることがありません。
通常の白内障では、超音波乳化吸引をする時間は20〜30秒間、実際に超音波が発振されている時間は2秒程度です。
プレチョップ法により、トータルの手術時間は1例あたり4分程度に短縮され、2ミリ以下の極小切開からの白内障手術も可能となりました。
プレチョップ法は、特殊な器具と高度な技術を要するため、日本国内で行われている施設は限られていますが、世界的には白内障の先進医療を行っている施設では、広く普及しつつある最新鋭の手術方法です。